翌日の診断で晴れて「完治」と認定。
さかのぼること、10日ほど前。
仕事中、不本意に3メートルほどの高さから
パラシュート無しスカイダイビングに挑んだところ、
カマイタチに顎(あご)を撫でるようにスパッと裂かれまして、
おかげさまで5針ばかし縫う なかなかのケガをしまして、
毎晩仕事を終えてから傷口の消毒に伺う通院生活を強(し)いられました。
顎の傷口にはガーゼをこんもりと あてがい、
それを肌色のカットバンで覆うという、
即席のアントニオみたいな風貌で日々を暮らす生活。
おかげさまで、どう見ても風邪を引いてるような病人に
「元気ですか?」と むやみやたらに問い掛けてみたり、
物を数えるときに どうしても4つめに「ダー!」と叫びながら
天に向かって拳(こぶし)を突き上げる癖(くせ)が抜けません。
まぁ、いずれにせよ、
元気があれば何でもできます。
心身ともに再び走り出します。
JUNIOR
行きつけのゴンザレス公園にて、
互いに10mほどの距離を置き
サッカーボールを蹴り合う親子が居ました。
昭和であれば互いに野球のグラブを手にしてた この光景も
数十年の月日が過ぎれば競技が変わります。
さらに「平成」を20年も浸かれば
おとうさんの首からは一眼レフがぶらさがります。
軽くウォーミングアップが済んだのか
おとうさんはカメラを構えて
6歳ぐらいの息子にベストショットを要求しました。
父親 「よーし。こっちに思い切って蹴ってこい!」
レンズにロックオンされた息子が
まんざらでもない表情を浮かべて助走のために後ずさり間合いを図る。
息子 「いくぞ~。死ね死ねドライブシューーートォォォ!」
デジタルには記憶されない、親不孝なシュートやね。
JUNIOR
人参がありました。
僕を馬主と勘違いしてるんじゃなかろうかと
疑いたくなる なかなかの量。
僕にとっての人参は、
嫌いやないけど好き好んで食べるものでもない
ものなので、調理法にも困ったりする。
昼間は これを大量にすりおろし
カレーの具材にしました。
すりおろした人参に合わせて、
タマネギはみじん切り、肉は挽き肉をチョイス。
これを炒めた後に、沸騰した お湯で煮込むと、
一見「このひとは通(つう)なシェフやね」と
ハリボテの評価をいただけそうな まどろみ感。
ルーは、バーモントカレーとゴールデンカリーを お決まりの黄金比率で。
作っても すぐに食べない。
カレーと病人は一晩寝かすのが鉄則。
夜明けが楽しみです。
おやすみなさい。(これは みなさんにではなく、カレーに対する ご挨拶)
JUNIOR
それまで使い捨てカメラ生活だった僕にとっては
かなりのステップアップだったため、
いまだに機能は使いこなせてません。
冬場にホッカイロをこねてた人が
ある日突然石油ストーブで暖を取り始めるほどの急加速。
猫に小判、豚に真珠、ジュニアにデジカメ。
それでも仕事に プライベイツに 活用シーンは多く、
死ぬほど重宝しとる。
「ここ数年の素敵な買い物ベスト10(オレコン調べ)」に
間違いなくランクインする代物。
※オレコン・・・個人的な自己満足ランキング。
これが壊れて再起不能になったら結構へこみます。
修理は これまで2回ほど重ねましたが
5年補償をフル活用して、血を流すことなく
ことなきを得てきました。
今のボディはシルバーですが、次に買い換えるとしたら黒いのがいい。
ものにも魂は宿るもので
こんなことを こぼしてると
ヤキモチ焼かれて壊れたりするから気をつけたし。
JUNIOR
仕事で新大阪近くの会社を訪問。
電車を乗り継ぎ新大阪駅へ。
コロコロを転がし足早に進むビヂネスマンに紛れると
僕も遠方からやってきた出張貴族のような気分になりました。
ロータリーから見えた景色に
いつかの3月を思い出す。
元気ですか?僕は元気でやってます。
ネクタイ締めて、スーツに袖を通し、電車に揺られ、
首からIDカードをぶらさげ、
「今日はここの店、明日はあそこの弁当屋」なんてランチ巡り、
ユニマットのコーヒーをすすり、
喫煙スペースでは「あの株は今が『買い』だ」なんて情報交換、
給湯室から聞こえるヒソヒソ声、
夕方近くに残業を覚悟し菓子パンとコーヒー牛乳の買い出し、
守衛さんの「ごくろうさまです」に急かされ、
「今日もいつもの『エタノールを水割り』で」って のれんをくぐる赤提灯。
思い描いた世界。
JUNIOR
最近、夢で下石ばかりが出てくる。
僕の中のサミシガーリのイタズラでしょうか。
昨夜はスポーツ少年団でユニホームが配布される夢。
各々の手に背番号つきのユニホームが渡った。
にも関わらず、僕の手にはユニホームが無い。
戦力外ですか?
同級生でユニホームを持ってないのは僕だけ。
リョーマン、トモゾー、デキの
下石スリーアミーゴスもベンチメンバーの座を勝ち取っている。
羨望(せんぼう)の眼差しで みんなのユニホームを眺める。
1コ下のカーターが手にしたユニホームから、背番号「10」が見えた。
キャプテンナンバーの「10」を 5年生が持ってるのは何かおかしい。
「カーター!それ、おれのや!」
何の確認もせず、奪い取った。
隣でイナブーがブヒブヒ言いながら笑っとる。
「笑っとるやなーわ!」
僕はイナブーの頭をはたいた。
自分の話に割り込みされながらも、
この一部始終を見守ってた監督が
「まさやのその負けん気がおれは好きやー」と
嬉しそうに また話を続けた。
やればできる子、下石の子。
今日もキリッと参ります。
JUNIOR
喫茶「星の背中たち」。
僕がコーヒーを半分くらいまで減らしたころ、
昼から酒で頬を赤く染めた
景気の良さそうな中年2人が入店しました。
片割れの中年を「社長」と呼びながらヨイショする中年の合計2名。
レジでコーヒーを受け取った中年ダブルは、
携帯電話の充電を図り、コンセントの届くカウンターに着席。
飛び交う会話は景気高めの内容。
店内は全席禁煙。
彼らからガラス1枚を隔てた通りに面したオープンスペースでは
少々の寒さに耐えながら愛煙家がコーヒーとタバコを嗜(たしな)んでいました。
ガラスの向こうで舞う煙と、話で高じたテンションで、
さっきから社長という神輿(みこし)をワッショイしてた中年が
つい無意識のうちにタバコに火を付けました。
すると店員さんが盗塁を狙う俊足ランナーのように
「店内すべて禁煙となっておりますぅぅぅ!!」
と中年2塁ベースの元へ滑り込むかのごとく駆けつけました。
僕に限らず周りの お客さんも
必要以上の大声で会話を繰り広げる中年の話に苛立ちがあったため、
この店員さんの行動に「ナイスラン!」と、
誰しもが言いたげな眼差(まなざ)しをしていました。
反面、中年の2人はバツの悪い表情を浮かべて表へ出て行きました。
一難去ったと思いきや、初めに充電をセットした携帯電話が置き去りでした。
カウンターを拭き掃除した店員さんがこれに気付き、
まだ店の表あたりをうろつく中年を追いかけようと店を出るべく入口に向かう。
その瞬間、「だれか仕込んだやろ!」って疑いたくなるようなタイミングで
外国人のバックパッカーが入店と同時に駆けつけ一杯のごとく
店員さんの前に地図を示しながら道を訊ね出しました。
このロスタイムの間に中年2人はタクシーをつかまえて
どこかへ Vゴールを決めました。
さっき僕と同様に「ナイスラン!」の顔してた人たちが
さっきより嬉しそうな顔をしてました。
たぶん僕を含めて半分以上が、死んだら地獄に落ちると思いました。
JUNIOR
2月という月に30日は来ることなく、
カレンダーに従い新たな月が始まる。
僕にも2月30日はやって来ることなく
新しい朝を迎えました。
かつて球団譲渡によるフランチャイズ移転のため
前身ブログ「JUNIOR-STADIUM」は利権を失いました。
それから僕がヒマを持て余すべく
日々ほじくり出したハナクソによって形成された丘を
ピッチャーマウンドに見立て
「ジュニア第2グラウンド」は開設されました。
この2つめの城についても
ここ半年ほどの家賃滞納が響き
あえなく閉鎖することになりました。
長らくのご愛読ありがとうございました。
いつか子供でも柵越えホームランが叶うような野球場が見えましたら
管理人室のドアをノックください。
お時間の許しますかぎり
コーヒーかカレーでも飲みながら話しましょう。
JUNIOR
好きな飲み物は水とカレー。
人と話すと元気が出ます。
得意な球技は内野ノックです。