あのとき。
「何で『岩(いわ)ちゃん』なん?
イワムラ?
じゃあ『岩(がん)ちゃん』や。」
その日から僕は岩村アニキを
「がんちゃん」と呼ぶようになった。
あのとき。
酒に酔った岩村アニキは
横断歩道の赤信号で引っ掛かると
決まって交番の駐在さんに暴言をぶつけてた。
あのとき。
食事の約束をしたものの
待ち合わせの時間になっても
居ても立っても現われず、
ようやく姿を見せた岩村アニキの顔には
くっきり布団のスジがついてたから、
遅刻の理由を問い詰める手間が省けた。
あのとき。
数十人を集めてのバーベキューを取り仕切った岩村アニキは
スナックのママみたいに各テーブルを回ってた。
ってことは順当にいけば ねぇさんはチーママやった。
あのとき。
いつもの酒場にプロ野球選手が来るってことで、
岩村アニキは僕の誘いに すぐさま乗っかったものの、
現場に着いてから「で?誰やそいつ?」って
野球に全く興味がないことを
ようやく カミングアウトした。
あのとき。
「所詮、酔っ払いの約束」のつもりが、
翌日午前中に掛かった1本の電話によって
僕は岩村アニキの職場まで手作り弁当をお届けした。
あのとき。
僕が失恋報告をしたら、岩村アニキは
「なんで早く相談してこうへんかったんや!」って
結構本気で説教してきたので、
次の恋をした際に すぐさま報告したら
今度は「まぁ、がんばりーや」の一言で済まされた。
あのとき。
あのとき。
あのとき。
これまで いくつもの「あのとき」がありましたが、
まさか岩村アニキの晴れの門出に立ち会うとは
あのときは思いも寄りませんでした。
僕が知る限り、この地球上の男女含めて
1番男前な岩村アニキも
淳さんの前では ようやく乙女に戻る。
そんな乙女が淳さんと結ばれる。
幸いなことに、ウェルカムボードと余興の大役を預かりました。
夜が明けてからの今日の本番に向けて
すでにウェルカムボードは納入済み。
余興のためのスネ毛処理も完了。
さぁ、祝うで祝うで祝うで~。
岩ちゃん、淳さん、
このたびは ご結婚おめでとうございます。
JUNIOR
「何で『岩(いわ)ちゃん』なん?
イワムラ?
じゃあ『岩(がん)ちゃん』や。」
その日から僕は岩村アニキを
「がんちゃん」と呼ぶようになった。
あのとき。
酒に酔った岩村アニキは
横断歩道の赤信号で引っ掛かると
決まって交番の駐在さんに暴言をぶつけてた。
あのとき。
食事の約束をしたものの
待ち合わせの時間になっても
居ても立っても現われず、
ようやく姿を見せた岩村アニキの顔には
くっきり布団のスジがついてたから、
遅刻の理由を問い詰める手間が省けた。
あのとき。
数十人を集めてのバーベキューを取り仕切った岩村アニキは
スナックのママみたいに各テーブルを回ってた。
ってことは順当にいけば ねぇさんはチーママやった。
あのとき。
いつもの酒場にプロ野球選手が来るってことで、
岩村アニキは僕の誘いに すぐさま乗っかったものの、
現場に着いてから「で?誰やそいつ?」って
野球に全く興味がないことを
ようやく カミングアウトした。
あのとき。
「所詮、酔っ払いの約束」のつもりが、
翌日午前中に掛かった1本の電話によって
僕は岩村アニキの職場まで手作り弁当をお届けした。
あのとき。
僕が失恋報告をしたら、岩村アニキは
「なんで早く相談してこうへんかったんや!」って
結構本気で説教してきたので、
次の恋をした際に すぐさま報告したら
今度は「まぁ、がんばりーや」の一言で済まされた。
あのとき。
あのとき。
あのとき。
これまで いくつもの「あのとき」がありましたが、
まさか岩村アニキの晴れの門出に立ち会うとは
あのときは思いも寄りませんでした。
僕が知る限り、この地球上の男女含めて
1番男前な岩村アニキも
淳さんの前では ようやく乙女に戻る。
そんな乙女が淳さんと結ばれる。
幸いなことに、ウェルカムボードと余興の大役を預かりました。
夜が明けてからの今日の本番に向けて
すでにウェルカムボードは納入済み。
余興のためのスネ毛処理も完了。
さぁ、祝うで祝うで祝うで~。
岩ちゃん、淳さん、
このたびは ご結婚おめでとうございます。
JUNIOR
PR
幼稚園に入学したてのころ
阿庄保育園で番長を張ってた栄正くんに向かって
志村けんのモノマネをして威嚇(いかく)していた僕は
23年 経った今も僕のままで、
これまで参加した結婚披露宴では常時余興のご依頼を預かり
僕なりに お祝いの念を込めた芸を据え
ビール券7、8枚を包んだだけの祝儀の埋め合わせをしてきたつもりです。
余興を無事に終えるまでは
それまで口にした料理の味を全く覚えていないのが本音で、
いつも翌日になると
「昨日の御馳走を白ごはんと一緒に食べたい」と
『僕の108ある夢の手帳』に書き込む。
でも いつもすごく楽しい。
今回も すごく楽しめた。
余興は想像以上の評価をいただけた。
スネ毛トゥルトゥル。マツ毛ニョキニョキ。
クチビルプルプル。アフロ木端微塵(こっぱみじん)。
これにシルバーミニスカドレスを身にまとった僕は
本番直前、たまたま会場外でビリヤードをして暇をもてあそんでた
新婦側親族のチビッコギャングス・マサキ&ユーキの格好の餌食となり
「おかま!おかま!」と罵声を浴びたり、
キュートな桃尻を撫で回されたり、
絶妙なタイミングでスカートをめくられたり、
ここへ来て完膚なきまでに心が折れそうになりました。
でも僕は やればできる子、下石の子。
こないだまで精子としてスイミングしてたやつらの声に屈せず、
扉の向こう側へと突き進み、歌い、踊りきりました。
出番を終えて控え室に戻って
標準モードである坊主頭とスーツ姿になると
先程のギャングスが部屋の様子を見に来ました。
ギャングスからすれば
「あれ?さっきのおかまが居ない?」。
そこで僕は
「さっきのおかまかい?
あいつは実は悪い奴だから
おじさんが この窓から裏の海に放り投げてやったんだよ」
って、紙芝居仕立てで優しく説明しておきました。
ギャングスたちが ようやく大人しくなったのは それからでした。
アニキファミリーこと、岩村家との絡みが楽しすぎました。
今回、お母さんが僕向けに手土産を持ってきてくれたことが
すごく嬉しかったです。
あったかご飯にかけるだけ 「伊予さつま汁」。
佐妻(さつま)汁っていうのは
「夫が妻を佐(たす)ける漁師料理」らしい。
これを僕に与え
「あんたも佐(たす)ける嫁さんを早く貰いなさいよ」という
お母さんからの無言の応援メッセージなのか。
何とも心憎い手土産を渡してきた お母さん。
やはり岩村アニキの母だ。
余興後、「失礼をば、つかまつりました」と
ご両親の元へ ご挨拶に向かうと
お父さんは えらく上機嫌で
「今度シューマイを送ってあげんといけんねー」って
笑顔で迎えてくれました。
なぜシューマイなのかは よくわかりませんが、
僕の女装姿にムラムラきたであろうことは確かです。
「お兄ちゃんはサーファーやけん」と事前に聞いていました。
でも本人に訊ねると、実は元・サーファーだとか。
今は磯釣りが楽しいらしい。
そこに波があるから波に乗る。
そこに海があるから竿を振る。
そんなコンセプトっぽい。
「僕が世間の荒波を乗りこなせたら、
次は愛媛の波に挑戦しますよー」
ってチョビた発言をしたら、お兄さんは
「そのときは、昔とったナントカかもしれんけど
家の近所で教えるけんねー」
ってノッてくれました。
僕は更に調子こいて
「本当ですかー!
それならチューブ・ライド・オンできるまで
面倒みてくださいよ!」
なんてふうにかぶせたら、
「・・・いや。チューブは止めといたほうがええ。
危ないけん。」
って、親身に注意してくれました。
その優しさが男前。
さすが、兄貴 OF アニキ。
お姉さんは僕伝説を事前に吹き込まれていたのか、
初対面の僕をエリマキトカゲを見るように
もの珍しそうに絡んでくださいました。
あの会場に「ジュニアのエサ」みたいなのが
1袋100円ぐらいで売ってたら
お姉さんは大量購入してたんじゃないかと思います。
今回も本当に「おめでとう」という言葉と同じくらい
「ありがとう」という気持ちを届けたくなる
そんな幸せな式でした。
笑顔はいい。
人は悲しむ顔よりも
笑顔のが断然いい。
よーし。次は保安官。
JUNIOR
阿庄保育園で番長を張ってた栄正くんに向かって
志村けんのモノマネをして威嚇(いかく)していた僕は
23年 経った今も僕のままで、
これまで参加した結婚披露宴では常時余興のご依頼を預かり
僕なりに お祝いの念を込めた芸を据え
ビール券7、8枚を包んだだけの祝儀の埋め合わせをしてきたつもりです。
余興を無事に終えるまでは
それまで口にした料理の味を全く覚えていないのが本音で、
いつも翌日になると
「昨日の御馳走を白ごはんと一緒に食べたい」と
『僕の108ある夢の手帳』に書き込む。
でも いつもすごく楽しい。
今回も すごく楽しめた。
余興は想像以上の評価をいただけた。
スネ毛トゥルトゥル。マツ毛ニョキニョキ。
クチビルプルプル。アフロ木端微塵(こっぱみじん)。
これにシルバーミニスカドレスを身にまとった僕は
本番直前、たまたま会場外でビリヤードをして暇をもてあそんでた
新婦側親族のチビッコギャングス・マサキ&ユーキの格好の餌食となり
「おかま!おかま!」と罵声を浴びたり、
キュートな桃尻を撫で回されたり、
絶妙なタイミングでスカートをめくられたり、
ここへ来て完膚なきまでに心が折れそうになりました。
でも僕は やればできる子、下石の子。
こないだまで精子としてスイミングしてたやつらの声に屈せず、
扉の向こう側へと突き進み、歌い、踊りきりました。
出番を終えて控え室に戻って
標準モードである坊主頭とスーツ姿になると
先程のギャングスが部屋の様子を見に来ました。
ギャングスからすれば
「あれ?さっきのおかまが居ない?」。
そこで僕は
「さっきのおかまかい?
あいつは実は悪い奴だから
おじさんが この窓から裏の海に放り投げてやったんだよ」
って、紙芝居仕立てで優しく説明しておきました。
ギャングスたちが ようやく大人しくなったのは それからでした。
アニキファミリーこと、岩村家との絡みが楽しすぎました。
今回、お母さんが僕向けに手土産を持ってきてくれたことが
すごく嬉しかったです。
あったかご飯にかけるだけ 「伊予さつま汁」。
佐妻(さつま)汁っていうのは
「夫が妻を佐(たす)ける漁師料理」らしい。
これを僕に与え
「あんたも佐(たす)ける嫁さんを早く貰いなさいよ」という
お母さんからの無言の応援メッセージなのか。
何とも心憎い手土産を渡してきた お母さん。
やはり岩村アニキの母だ。
余興後、「失礼をば、つかまつりました」と
ご両親の元へ ご挨拶に向かうと
お父さんは えらく上機嫌で
「今度シューマイを送ってあげんといけんねー」って
笑顔で迎えてくれました。
なぜシューマイなのかは よくわかりませんが、
僕の女装姿にムラムラきたであろうことは確かです。
「お兄ちゃんはサーファーやけん」と事前に聞いていました。
でも本人に訊ねると、実は元・サーファーだとか。
今は磯釣りが楽しいらしい。
そこに波があるから波に乗る。
そこに海があるから竿を振る。
そんなコンセプトっぽい。
「僕が世間の荒波を乗りこなせたら、
次は愛媛の波に挑戦しますよー」
ってチョビた発言をしたら、お兄さんは
「そのときは、昔とったナントカかもしれんけど
家の近所で教えるけんねー」
ってノッてくれました。
僕は更に調子こいて
「本当ですかー!
それならチューブ・ライド・オンできるまで
面倒みてくださいよ!」
なんてふうにかぶせたら、
「・・・いや。チューブは止めといたほうがええ。
危ないけん。」
って、親身に注意してくれました。
その優しさが男前。
さすが、兄貴 OF アニキ。
お姉さんは僕伝説を事前に吹き込まれていたのか、
初対面の僕をエリマキトカゲを見るように
もの珍しそうに絡んでくださいました。
あの会場に「ジュニアのエサ」みたいなのが
1袋100円ぐらいで売ってたら
お姉さんは大量購入してたんじゃないかと思います。
今回も本当に「おめでとう」という言葉と同じくらい
「ありがとう」という気持ちを届けたくなる
そんな幸せな式でした。
笑顔はいい。
人は悲しむ顔よりも
笑顔のが断然いい。
よーし。次は保安官。
JUNIOR
たくさん。
たくさんございます。
したいことはそのまま「したいこと」と捉え、
それを実現するために どんな1歩を踏み出すかを考えて
その1歩だけでも前に踏み込むと すごくワクワクします。
やらなあかんことを「やらなあかん」のままにしておくと
やらされてる感が溢れ出てしますので、
ちょっとだけ感情の鍋にフタをして
「すること」っていう少しドライな項目にして
淡々とやってみる。
相も変わらず僕は己自身を「ハナクソ」と丸め込んでしまう僕ですが、
前に転がり続け、まずは「消しゴムのカスを集めたぐらい」に
成り上がりたいと考えております。
そうですね。
「パッチリくん」と「まとまる君」なら
「まとまる君」でお願いします。
JUNIOR
たくさんございます。
したいことはそのまま「したいこと」と捉え、
それを実現するために どんな1歩を踏み出すかを考えて
その1歩だけでも前に踏み込むと すごくワクワクします。
やらなあかんことを「やらなあかん」のままにしておくと
やらされてる感が溢れ出てしますので、
ちょっとだけ感情の鍋にフタをして
「すること」っていう少しドライな項目にして
淡々とやってみる。
相も変わらず僕は己自身を「ハナクソ」と丸め込んでしまう僕ですが、
前に転がり続け、まずは「消しゴムのカスを集めたぐらい」に
成り上がりたいと考えております。
そうですね。
「パッチリくん」と「まとまる君」なら
「まとまる君」でお願いします。
JUNIOR
AB型の僕というテレビ放送には
陰気チャンネルという放送局があり
その番組内容はと言うと
夜な夜なギョーザとキムチをつまみながら
焼酎をチビチビと楽しめる
近所の王将のカウンターの端っこに
心の拠所を見つけたりなんかする。
そこで働く社員さんが僕と同じ名字のせいで
バイト連中が名前を呼ぶたびに
僕が いちいち反応してしまうところが唯一の見所。
陰気だから とても静かに反応する。
魚住が赤木に見せたフェイクよりも静か。
先日僕の隣に座ったおじさんが
何故か灰皿にギョーザのタレをふんだんに流し込み
それとは別に普通の小皿にタレを確保して
ギョーザを食べてました。
灰皿と小皿を間違えたんかな。
それにして間違えすぎやろ。
先に店を出たのはおじさん。
すると僕と同じ名字の店員さんが
「また あのひと やりよった・・・」ってつぶやきながら、
カウンターテーブルを片付けてた。
また?
また?
陰気な番組なので事情は聞けず終(じま)い。
JUNIOR
陰気チャンネルという放送局があり
その番組内容はと言うと
夜な夜なギョーザとキムチをつまみながら
焼酎をチビチビと楽しめる
近所の王将のカウンターの端っこに
心の拠所を見つけたりなんかする。
そこで働く社員さんが僕と同じ名字のせいで
バイト連中が名前を呼ぶたびに
僕が いちいち反応してしまうところが唯一の見所。
陰気だから とても静かに反応する。
魚住が赤木に見せたフェイクよりも静か。
先日僕の隣に座ったおじさんが
何故か灰皿にギョーザのタレをふんだんに流し込み
それとは別に普通の小皿にタレを確保して
ギョーザを食べてました。
灰皿と小皿を間違えたんかな。
それにして間違えすぎやろ。
先に店を出たのはおじさん。
すると僕と同じ名字の店員さんが
「また あのひと やりよった・・・」ってつぶやきながら、
カウンターテーブルを片付けてた。
また?
また?
陰気な番組なので事情は聞けず終(じま)い。
JUNIOR
思いついたこと、思い出したことを書き綴る。
それを受け止めるのが昨日の手帳。
パラパラめくってたら
おさくんのことが書いてあった。
小中学校の同級生のおさくん。
「おさくんのお父さんは豊さん。
豊さんが左投げだから おさくんも左投げ」って。
おさくんが中学生のとき、
某アイドルのプロモーションビデオを持ってて、
それは清純なアイドルだから
せいぜい水着ぐらいの露出までのもので、
これを僕と正が
「うわ!おさくんの持ってるやつすごーて!
モザイクないやん!
ヘア(単なる髪の毛のことね)も丸出しやないか!」
って騒いでたら、
おさくんはすごく悲しそうな顔をしてました。
おさくんダンスの振り付けには
このときの悲しみも表現されていることを
ゴールデンウィークに邦しゃんに教えてやろう。
JUNIOR
それを受け止めるのが昨日の手帳。
パラパラめくってたら
おさくんのことが書いてあった。
小中学校の同級生のおさくん。
「おさくんのお父さんは豊さん。
豊さんが左投げだから おさくんも左投げ」って。
おさくんが中学生のとき、
某アイドルのプロモーションビデオを持ってて、
それは清純なアイドルだから
せいぜい水着ぐらいの露出までのもので、
これを僕と正が
「うわ!おさくんの持ってるやつすごーて!
モザイクないやん!
ヘア(単なる髪の毛のことね)も丸出しやないか!」
って騒いでたら、
おさくんはすごく悲しそうな顔をしてました。
おさくんダンスの振り付けには
このときの悲しみも表現されていることを
ゴールデンウィークに邦しゃんに教えてやろう。
JUNIOR
リンク
プロフィール
HN:
JUNIOR
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1980/08/07
職業:
草野球選手
趣味:
趣味さがし
自己紹介:
好きな食べ物は米とライス。
好きな飲み物は水とカレー。
人と話すと元気が出ます。
得意な球技は内野ノックです。
好きな飲み物は水とカレー。
人と話すと元気が出ます。
得意な球技は内野ノックです。
アーカイブ