昼ごはんは外で済ませることが多い。
「喫茶店のランチは間違いない」という定義を
最近唱え始めた僕は目に飛び込んできた喫茶店に
負けじと飛び込みます。
喫茶店ってやつはコーヒーだけじゃないんです。
ランチも美味い。
マスターはコーヒーばかりに情熱とお湯を注いでるわけじゃございません。
ごはんはふっくら、みそ汁は熱々、フライはサックリ、
ハンバーグはジューシー、野菜はシャッキリ、デザートは食べないのでわからん。
とにかく間違いないんです。
街では「やれカフェだ。ファーストフードだ。ファミレスだ。」
ってな具合に、横文字の施設は昼時混雑してます。
その点、盛り場を少し外れた「喫茶店」は落ち着いたもんです。
店名に暴走族ヨロシクな「伊多利亜」とかいう四文字熟語を
駆使してるあたりにも、どこか風情(ふぜい)を感じます。
ときにはハイセンス溢れる当て字に
「もしかしてマスターは以前、特攻隊長だったのかな?」
「ってことはママは対抗チームのレディース総長?」
なんて勝手にラブロマンスを妄想させてくれます。
こうして喫茶店は入店前の看板だけで僕に夢を与えてくれます。
とにもかくにも喫茶店のランチは間違いない。
JUNIOR
おかんから久しぶりに救援物資が届きました。
米、洗濯洗剤、食器洗剤、シーチキン、タマネギ。
死ぬほど助かる物ばかり。
おかんの優しさに大粒の涙をボロボロこぼしながら、
段ボールのフタを閉ざしたガムテープを
カッターでシャーっと切ったら、
箱の中でいちばん上にポジショニングしてた
米の袋がパックリ切れて米粒がボロボロこぼれました。
おそるべし、おかんトラップ。
タマネギは6個も送られてきたので
1個を抜き取って さっそくカレーライスしました。
「1つのタマネギが株式会社カレーライスに無事就職しました」
と写メールでおかんに送りつけたら
「大企業やん!よかったぁ。就職難の世の中です。
残りの5個も早く内定がもらえるといいね」
と返ってきました。
こんなおかんと結婚したおとんは、やはり尊敬に値する。
JUNIOR
だんだん冷えてきました今日このごろ
銭湯の露天風呂に浸(つ)かってましたところ、
ちびっこ兄弟(アニータ&オトート)が乱入してきました。
陸に置いてある休憩用の椅子をオトートが指差し
「うわ~。イスさんが寒がってるよ~」。
なんて優しい天使な発言。
するとアニータが椅子を引き吊り、湯船にスラムダンクし
「よ~し。イスさんもお風呂に入れてあげよ~」。
どちらかと言えば、ちょっぴり悪魔な行動。
するとそこに体を流し終えた
兄弟の父(パパラッチョ)が登場。
「お前ら何しとんや!早よ上げんかい!」。
その後、パパラッチョの閻魔(えんま)な裁きが兄弟に炸裂(さくれつ)。
「正義」とは何かね。
JUNIOR
君はどちらの打席に立ちたい?」
前田監督は訊(たず)ねた。
「僕は『ノーアウト、ランナー無し』の方が気楽です。」
鈴元選手は答えた。
「そりゃあ得点チャンス、『ツーアウト、満塁』ですよ。」
吉川選手は答えた。
そこで前田はオーダーを組み替えた。
お世辞にも足が速いとも選球眼に優れてるとも言い難い
鈴元を1番バッターに置き、
これまで小技を武器に2番を務めてきた
吉川を5番に置いた。
開幕当初、周囲はこの起用法を批判した。
しかし打線は この2人の選手を軸に
徐々に機能し始め、
長いシーズンを終えた今
チームの打撃成績に目をやると
その数字は見事に悪評をくつがえした。
「これだから監督は辞めれんよ。」
前田は ある日の遠征先の宿舎の部屋で
ひとりつぶやき、笑みをこぼした。
JUNIOR
好きな飲み物は水とカレー。
人と話すと元気が出ます。
得意な球技は内野ノックです。