保安官ブログを拝見しました。
今日はキマタと笹幸にまつわる思い出話。
僕が岐阜に住んでるころ
近所に笹幸(ささこう)ってお菓子屋さんがありました。
その店先で、おじいちゃんが大判焼きを焼いて売ってました。
大判焼き、地方によっては今川焼きって呼ぶんですかね。
これが結構おいしくて、当時は甘いものを食べてた僕も
ことあるごとに大判焼きを買って食べてました。
僕の小・中学時代の漫才の相方・キマタは
この大判焼きが大好きで大好きで大好きで。
僕たちの漫才のコンビ名も
僕が好きな「モツ煮込み」と
キマタが好きな「大判焼き」から文字を取り
「モツ判焼き」にしようと言ってたほどです。
そんな大判焼き好きな相方・キマタを
喜ばせようと、僕は小学5年のころ
お手製の「大判焼き永久無料パスカード」を作りました。
「これを提示して頂いたら、いつでも大判焼きを
1つ無料で差し上げます。 笹幸」
普通のカードサイズの厚紙に
誰がどう見ても僕が書いたとわかる文章に
「笹幸」というウサン臭いサイン。
当然、こんなもんで大判焼きが無料になるわけがありません。
ところが僕がキマタにカードを渡すや否や
キマタは大喜びしてました。
キマタは自分が大喜びをする姿を見せることで
僕を喜ばせようとしてるんやね。
相方の気の効いた行動に、僕はええ相方を選んだなと
心の中で再認識してました。
そんな大喜びの数日後、僕のもとへ
これまた笹幸の近所に住む ムーくんが来て言いました。
「昨日、笹幸でキマタが大判焼き買おうとしとったんやけど
ワケわからん白い厚紙出して『1つください』って言い出したんやて。」
僕は、数日前のキマタが大喜びする姿を思い出しました。
「え?まじで?で?それからどうなったの?」
僕は訊ねました。
「それがね、おじいちゃんに『うちはそんなのやってないよ!』って
一喝されて、キマタは 『そーですか・・・』って言いながら、
厚紙を差し出したまま左90度にクルッと回って、そのまま帰ってったよ。」
ムーくんは一部始終を教えてくれました。
これが原因ってわけや無いけど、中学を卒業と同時にコンビは自然解散。
コンビ当時は、キマタがボケ担当で、僕がツッコミ担当。
コンビ生活の中で、キマタのボケが一番さえわたったのは
文句なしに このときです。
JUNIOR
好きな飲み物は水とカレー。
人と話すと元気が出ます。
得意な球技は内野ノックです。