4月5日（土）

とある詩人が僕に訊ねました。

「そろそろ風の向こう側が見えるころですか？」と。

僕はまだ虹の手前に差し掛かったあたりでした。

しかしながら今日の夕方あたりには

７mm刈りのロングヘヤをなびかせたいと存じます。

小３のころ、ティンティンの前に６段変速がついた

買ってもらったばかりのケッタマスィーンを

とち狂い（ピ語引用）ながら乗り回したように、

今夜は大阪の街並みをパトロールするつもりでしたが、

これをねじ伏せるかのごとく、昨夜 岩村アニキから通達がありました。

「明日 ７時半に難波集合。チャニくんにも連絡済みやから。

　今回はネーさんとジュンジュンがくるから遅刻厳禁すなわち現金。」

力技。

つまり何事（なにごと）かと言いますと、

今日の夕方、仕事を終えたらバイクを引き取りに行きます。

免許は先月の21日に取得しました。

浮かれポンチな僕は今夜さっそくバイクにまたがり

「ブルン！ブルブル～ン！ババババババ、バイ～～～ン！」

ってな具合に、ガソリンがもったいないので

アパートの駐輪場でボイスエンジンをふかす予定でした。

ですが岩村アニキの号令によって予定変更を強（し）いられたわけです。

本格的なデビューは明日の草野球から。

　　　ＪＵＮＩＯＲ


P.S.　「ケッタマスィーン」とは、岐阜県民の中でも

　　　　「貴族」と格付けされる一般市民のみが乗車を許される

　　　　二輪式ペダル型自転車のことであります。