10月8日（月）

昨夜、ウトウトしかけたころ

タカシからひさびさの電話が掛かってきました。

タカシは現在大学１回生のフレッシュ野球青年。

今年の春先、タカシが高校を卒業し

大学の野球部の練習に参加するまでの隙間を

僕たちと缶けりやポコペンをしてはヒマをつぶし、

彼の人生における貴重な時間を無駄に浪費させた仲です。

そんなタカシからのひさびさの電話。

つい春先までは電話の第一声と言えば

「チャス！チャスチャーッス！タカシっす。」

と、なめた口を利いてた小僧だったくせに

昨夜は「どうも。おひさしぶりです。」

と、会席料理を全て作り終えて最後に客のもとへ挨拶にきた板前さんのような口調でした。

タカシが所属する大学の野球部ではキャッチボールや投内連携を教える前に

挨拶・言葉遣いを教えてくれたんでしょう。

今のタカシは規律ある寮生活を送っており、

僕に今回電話を掛けてきたシチュエーションも

先輩部員のシュんだパンツを洗濯機でグルグルしてる最中でした。

覚悟の上で入部した寮生活は想像以上のストレスに襲われるらしく、

「ＪＵＮＩＯＲさんたちとドッジボールしてたころが懐かしいです」と

こぼしていました。

「・・・いや。お前とドッジボールなんてしてないよ」と僕が否定しながら

しょーもない話を最後までし続けて電話を終えました。

タカシ１９歳。ストレスの秋。

僕が１９歳の秋は何をしてたんやろう？

そうや。

テレビとビデオデッキを買いました。

1999年の春、大阪に移り住んだ僕は

半年間だけテレビの無い生活を送っていました。

夏場は同級生・ロバートの家に遊びに行っては

２人してノストラダムスの大予言におびえてました。

そして as soon 秋、すなわち秋が来るやいなや、

それまで貯めてたバイト代でテレビとビデオデッキを買いました。

翌日僕の部屋に届いたテレビをさっそく接続。

初めて映し出された番組は「漫才」でした。

改めて自分が大阪に住んでることを実感しました。

同時購入したビデオデッキは

僕の国家任務である「不正アダルトビデオ検挙」の確認用機器として

数々の捜査において その手腕を揮（ふる）いましたが、

２年前にＤＶＤレコーダーという即戦力ルーキーが我が家に入団した際

戦力外通告を与えました。

テレビは今もなお現役生活を続行中。

本人も「2011年の地デジ切替まではがんばりますよ」

と、力強いコメント。・・・をしてる気がします。

　　　ＪＵＮＩＯＲ