夏バテ対策として
にんにくのしそ漬けを食べるようになりました。
なつかしい味がする。
スポーツ少年団の味がする。
強烈な個性が結集した首脳陣。
「やー。これ食べてみろ。うまーぞ。」
美味いものがあると河村監督は いつも僕たちに勧めてくれた。
「ヒデキもこれ食べたら勉強できるようになるかもしれんぞ。」
ヘッドコーチとクラブ出身者の絆は固い。
「にんにくってどうやって育つか知っとるかね。」
伊藤さんは博識高くトリビアしてくれる。
「ムー!お前ばっか食べ過ぎや!」
コーチはライオンのごとく我が子を西山の谷底へ突き落とす。
彼らに身を全て委(ゆだ)ねた青き精鋭たち。
バンケンは小学校の卒業文集に東濃大会のことを書いたけど、
締めくくりは優勝した喜びじゃなく、
優勝のご褒美にゲーセンに連れてってもらって
メダルがジャラジャラ出たことに対して喜んでた。
栄正くんは「ひとつのアウト」を
「ワンアウト」って言うか「ワンナウト」って言うのかを
おさくんと激論して、結果的にはシバいてた。
邦しゃんは試合の中盤、わずか1点ビハインドの状況で
早くも観念の姿勢を示す。
勝司は「少年団の弁当は おにぎりのみ」ってルールをかいくぐるべく、
おにぎりの具材がハンバーグやカラアゲなど、
いつもバラエティに富んだ弁当だった。
小島くんのグラブは、メーカーの選定が渋かった。
「タマザワ」を使う野球選手は、小島くんとストッパー毒島以外
僕の中では思い当たる節(ふし)がない。
友しゃんは いつもかっちょいい帽子のかぶり方をして
かっちょよくしすぎて、ツバの先っぽがツバメの口先みたいになってた。
下石から数百キロ離れた大阪で、
そんな友しゃんと今は同じ草野球チームで三遊間を守れることに
いつも喜びと感謝を噛みしめています。
将留くんは「外から帰ったら手洗いと うがいをすること」という
伊藤さんの教えを忠実に守る男で、
練習中に「フライを落とさんためにはどうしたらええんや!?」っていう
コーチの問いかけに対し、「手洗いと うがいをすることです!」って
自信満々に声を張り上げてた。
僕たちが守備。ランナー2、3塁の状況でセカンド・ショートは
バックホーム態勢のため、セカンドベースをノーマークにしてた。
好きなだけリードする2塁ランナー。
そこへセンターを守ってた可児がスススーッとセカンドベースカバーに入り、
見事に牽制タッチアウト。
あの可児のトリックプレーは今だに目に焼きついてる。
しょっちゃんのグラブのウェブはクロスウェブやったんやけど、
なぜかクロスした部分が、中学生の股間みたいに異様に盛り上がってた。
よっくんはコーチに肛門を突きつけられ
「ほれ見てみぃ!おれは痔(ぢ)とちゃうぞ!」って
青少年に対する性的虐待行為をアリーナ席で見ていた。
ムーくんに関する思い出は何ひとつ残ってません。
みんなが綿生地のトレパンを穿いてる中で
リョーマンだけは1人だけ毛玉だらけのジャージを穿いて
どくだみ茶をすすってた。
ともぞうのスパイクはヒモじゃなくてマジックベルト式。
あれがうらやましくて、大人になって僕もようやく手に入れた。
紅白戦をしようと僕たちがベースをセッティングしたら
サッカーの監督だかコーチがそれを邪魔扱いしてどけてきた。
その行動に腹を立て、普段あんなにも温厚なデキが目を全開にして
「もっくん3本抜いたろか!」って怒号を上げてた。
今の僕がこんなにも野球が好きなのは
彼らが居てくれたおかげ。
ほんとにいつもありがとう。
一粒のにんにくの中に
いくつもの思い出が詰まってました。
JUNIOR
にんにくのしそ漬けを食べるようになりました。
なつかしい味がする。
スポーツ少年団の味がする。
強烈な個性が結集した首脳陣。
「やー。これ食べてみろ。うまーぞ。」
美味いものがあると河村監督は いつも僕たちに勧めてくれた。
「ヒデキもこれ食べたら勉強できるようになるかもしれんぞ。」
ヘッドコーチとクラブ出身者の絆は固い。
「にんにくってどうやって育つか知っとるかね。」
伊藤さんは博識高くトリビアしてくれる。
「ムー!お前ばっか食べ過ぎや!」
コーチはライオンのごとく我が子を西山の谷底へ突き落とす。
彼らに身を全て委(ゆだ)ねた青き精鋭たち。
バンケンは小学校の卒業文集に東濃大会のことを書いたけど、
締めくくりは優勝した喜びじゃなく、
優勝のご褒美にゲーセンに連れてってもらって
メダルがジャラジャラ出たことに対して喜んでた。
栄正くんは「ひとつのアウト」を
「ワンアウト」って言うか「ワンナウト」って言うのかを
おさくんと激論して、結果的にはシバいてた。
邦しゃんは試合の中盤、わずか1点ビハインドの状況で
早くも観念の姿勢を示す。
勝司は「少年団の弁当は おにぎりのみ」ってルールをかいくぐるべく、
おにぎりの具材がハンバーグやカラアゲなど、
いつもバラエティに富んだ弁当だった。
小島くんのグラブは、メーカーの選定が渋かった。
「タマザワ」を使う野球選手は、小島くんとストッパー毒島以外
僕の中では思い当たる節(ふし)がない。
友しゃんは いつもかっちょいい帽子のかぶり方をして
かっちょよくしすぎて、ツバの先っぽがツバメの口先みたいになってた。
下石から数百キロ離れた大阪で、
そんな友しゃんと今は同じ草野球チームで三遊間を守れることに
いつも喜びと感謝を噛みしめています。
将留くんは「外から帰ったら手洗いと うがいをすること」という
伊藤さんの教えを忠実に守る男で、
練習中に「フライを落とさんためにはどうしたらええんや!?」っていう
コーチの問いかけに対し、「手洗いと うがいをすることです!」って
自信満々に声を張り上げてた。
僕たちが守備。ランナー2、3塁の状況でセカンド・ショートは
バックホーム態勢のため、セカンドベースをノーマークにしてた。
好きなだけリードする2塁ランナー。
そこへセンターを守ってた可児がスススーッとセカンドベースカバーに入り、
見事に牽制タッチアウト。
あの可児のトリックプレーは今だに目に焼きついてる。
しょっちゃんのグラブのウェブはクロスウェブやったんやけど、
なぜかクロスした部分が、中学生の股間みたいに異様に盛り上がってた。
よっくんはコーチに肛門を突きつけられ
「ほれ見てみぃ!おれは痔(ぢ)とちゃうぞ!」って
青少年に対する性的虐待行為をアリーナ席で見ていた。
ムーくんに関する思い出は何ひとつ残ってません。
みんなが綿生地のトレパンを穿いてる中で
リョーマンだけは1人だけ毛玉だらけのジャージを穿いて
どくだみ茶をすすってた。
ともぞうのスパイクはヒモじゃなくてマジックベルト式。
あれがうらやましくて、大人になって僕もようやく手に入れた。
紅白戦をしようと僕たちがベースをセッティングしたら
サッカーの監督だかコーチがそれを邪魔扱いしてどけてきた。
その行動に腹を立て、普段あんなにも温厚なデキが目を全開にして
「もっくん3本抜いたろか!」って怒号を上げてた。
今の僕がこんなにも野球が好きなのは
彼らが居てくれたおかげ。
ほんとにいつもありがとう。
一粒のにんにくの中に
いくつもの思い出が詰まってました。
JUNIOR
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プロフィール
HN:
JUNIOR
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1980/08/07
職業:
草野球選手
趣味:
趣味さがし
自己紹介:
好きな食べ物は米とライス。
好きな飲み物は水とカレー。
人と話すと元気が出ます。
得意な球技は内野ノックです。
好きな飲み物は水とカレー。
人と話すと元気が出ます。
得意な球技は内野ノックです。
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