11月16日（日）

会社の商品会議にて

「じゃあ、この新製品をネーミングしよう」

って展開になりました。

「形が平行四辺形やから、　それを取り入れようや。」

「平行四辺形って英語で何て呼ぶねん？」

そこで僕が深い記憶を呼び起こして発言しました。

パラレルオーグラム。

小学校４年か５年のときに覚えた。

前にこのハナクソブログになすりつけたことがありますが

僕の故郷・土岐市の小中学校は

１年に１回、ＡＥＴのアメリカ人を招いてました。

Ａ（アメリカン）Ｅ（イングリッシュ）Ｔ（ティーチャー）。

中学生にネイティブな英語を聞かせるってのが

大人たちの狙いだったと思います。

小学校も英語の授業は無いにせよ、

外国人を見たら田舎の子供たちはテンションが上がるやろうってのが

大人たちの狙いだったと思います。

事実、僕がまともに外国人を見たのは

このときが初めてやと思う。

まさか その１０年後ぐらいに、日系ベネズエラ人のラブさんと

同じ野球部でプレーするなんて夢にも思わなかったわけです。

小学校４年か５年のときの算数の授業中に、

ＡＥＴの先生が 教頭先生と共に見学に来ました。

名前は忘れたけど、女の先生。

担任の山田先生は ちょっと緊張しながらも

授業を続けました。

そこで説明してたのが、平行四辺形でした。

「２組の向かい合う辺が、それぞれ平行になってる四角形を

　『平行四辺形』 と言います」

先生が ひとしきり説明を終えると、

ＡＥＴ は突然リアクションしました。

「オー！パラレール オーグラム．

　キョートウ・ティーチャ，イッツ・ア・パラレールオーグラム！」

おいおい、完全に授業妨害やがな。

そんな僕の心のツッコミに気付くはずもなく、

山田先生がＡＥＴ にチョークを渡すと

ＡＥＴ は黒板に その言葉の綴（つづ）りを書きました。

parallelogram。

やがて ＡＥＴ とキョートウ・ティーチャが教室を後にして

授業が終了しました。

休み時間に日直が黒板を消しながら困惑を示す。

「この『parallelogram』、消してええんかなぁ？」

この問題は休み時間が明けた次の授業で

緊急学級会を開幕させるほどでした。

結果的には「消す」ってことになりました。

でも消す前に、薄紙を文字の上にあて、ＡＥＴが書いた跡をペンでなぞり

記念に教室に飾っておこうってことになりました。

いま思うとハリウッド女優クラスの扱いを受けてた気がします。

もしあれがサインやったら、学級会では

「その部分だけ黒板をくり抜こう」って議決したと思います。

そんな思い出の「パラレルオーグラム」。

会社の商品会議では

「長いし何のことかわからんわ」の一言で片付けられました。

これを発言した僕まで片付けられた気分。

　　　ＪＵＮＩＯＲ