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米と水と人と野球に支えられた生活記録。
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5合目~神の領域。

5合目でハイエースから降り立ち、着替えを開始。

なぜか ほぼ無言。

計画当初、

「おれは柔道着で行くよ」

「じゃあ僕は鉄ゲタで」

と、チョビてたころを微笑ましく懐かしむ。

自らの足で頂点へ踏み出した我々一行は

売店で杖(つえ)を購入。

富士で杖。京都で木刀。これ基本。

とりあえずムーくんを小突いて杖の攻撃力を確認。

意気揚々とスタート。

山道は狭い。

前からムーくん、僕、邦しゃんの順で縦一列となり

ドラクエスタイルで富士山という名のデスピサロに挑む。

序盤、ムーくんの歩くペースが異様に速い。

「ムーくん、は~や~い!」

付き合いたてのカップルの女子のように 僕たちは弱音を吐く。

と思えば、いつのまにか邦しゃんが先頭に躍り出た。

さすが、カントリークラブの親分(かつて河村監督が命名)。

6合目あたりまで登ると、不思議な力を授かった。

山の神から浮遊力を与えられ、この奇跡を

邦しゃんはカメラに収めた(ピロシブログ参照)。

しかしながら山の神は、そこから僕たちに試練を与える。

まず食料が底を尽きる。

「空腹は空気中のホコリを食べて補おう」としてた自分を悔いる。

そして山小屋で ひとつ700円で販売してるカップラーメンが

まんざらでも ないように思えてくる。

食料不足の反面、有り余るペットボトルの水。

この重みがリュックのショルダーから肩に食い込む。

空腹を満たすべく、がぶ飲みしようとも企(たくら)むと、

山小屋で目に飛び込んでくる「トイレは有料。1回200円。」の文字が

ゲーセンのメダルで大半を占める 僕の財布事情に圧力をかける。

携帯酸素の心強さ。

ヒトは酸素が無いと生きていけません。

かつて「空気」と呼ばれたバスケットボールの神様。

彼と意味合いは違えど、いつか僕も「AIR JUNIOR」と呼ばれるくらい

存在感を与えぬ頼もしき存在になりたいと思いました。

延々と続く傾斜道、石油王の財産のように蓄積される疲労によって

8合目を過ぎるころには、「3歩進んで、2歩ずり落ちる」という

水前寺歩行でペースは すさまじくダウンする。

当初 計画していた「頂上で御来光」は断念。

9合目で御来光を拝む。

頂上でないとはいえ、そこから見える光景は幻想的。

地上では いつも頭上のはるか上にある雲が

ここでは僕が上から目線の雲海が広がる。

そこに照らす光が うねる雲に反射して

色が次々に変わる。

赤や黄色や青になる。

御来光のあと、ムーくんと邦しゃんは少し眠りに就き、

僕は その間、漢字ドリルを解いたり、

英単語の暗記をして時間を潰しました。

頂上まで あと少し。

気力、体力ともに限界寸前。

秒速3センチで前に進む。

頂上の鳥居は3人で同時にくぐろう。

無言で交わした暗黙のルールを掲げながら

ムーくんが心なしか早くゴールして ちょっとびっくり。

とはいえ制覇。頂上到達。

そして僕は そこから見える景色を眺めながら

邦しゃんとムーくんに愚問を投げかける。

福戸ヶ丘から見える景色の方が上やよね?

当然。

まさに僕たちを支え続けた杖。

これに登頂記念の焼印を押してもらい下山しました。

途中、坂を転げてく人がいて

服装の色合いがムーくん そっくりだったし、

事実、ムーくんが先を進んでたもんだから

本当にムーくんが最後の最後にやりよったと思った。

いろいろ。本当にいろいろ あったけど、

けど何事もなく登頂し下山することができてよかった。

正直言うと、意識朦朧(いしきもうろう)のせいか

登頂の感動は予想を下回るもんやったし、

そのくせ しんどさは想像以上のもんやったし、

「もう1回登りたいか?」って訊かれたら

即答で「勘弁してください」って答えるけど、

食のありがたみ、水のありがたみ、

深呼吸できる幸せは予想外の発見で、

ここでは書き切れなかった数々のエピソードを

ムーくんと邦しゃん、当事者同士で語らう時間は

生まれて初めて稲中を読んだときよりも6000倍以上楽しくて

またひとつ僕の財産になりました。

それ以外、手にいれたもの ひとつ ひとつは小さいものですが

これを全てかき集めた大きさは富士山に匹敵します。

108ある夢のうちのひとつが ここに達成。

邦しゃん、ムーくん、本当にありがとう。ありがとう。

そして この夢の実現を支えてくれた皆様、

心より御礼 申し上げます。

もちろん、これで「やりきった感」を消すようなことはしません。

何のタイミングか、今夜ヤノッチから1本の電話がありました。

次なる「しでかし」のチャンスをありがとうございます。

   JUNIOR


P.S. 長らくの運転ありがとう!

   事前の情報収集にも感謝するばかり。

   わざわざ僕のグラビア検査待ちをしてくれたことが

   この企画で見せたイチバンのやさしさでした。


P.S. 大阪に戻った その日のうちに

   映画「3里8町」を拝見しました。

   これの日本版について考えてみました。

   場所は「タイガース」つながりで大阪。

   対戦相手をネタにして漫才でバトルして

   多く笑わせた方が勝ち。


P.S. 「もっとエロく!卑猥に!」

   って要求したのは君やないか。

   それは君、エロ・スミスやないか。
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プロフィール
HN:
JUNIOR
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1980/08/07
職業:
草野球選手
趣味:
趣味さがし
自己紹介:
           好きな食べ物は米とライス。
           好きな飲み物は水とカレー。
            人と話すと元気が出ます。
          得意な球技は内野ノックです。
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