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米と水と人と野球に支えられた生活記録。
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僕の好きな格闘家が言いました。

「人として成長するために 3つ大切なことがあります。

 ひとつ。人の話を聞くこと。

 ひとつ。本を読むこと。

 ひとつ。旅をすること。」

ただ この言葉を真に受けた僕は

「バイクで旅をしよう」と思い、

バイクの教習所に通い、バイクを購入して、

会社に有休申請をして、目的地を定めて、

荷物をまとめました。

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ひとり旅と言えど、見知らぬ場所で

見知らぬ人に囲まれて過ごすことは

寂しがり屋さんの僕には耐え難く、

ひとり旅においてギリギリセーフなパートナーを

同行させることにしました。

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名前は勝司。山神に住む男子。

彼がいると お菓子をツケで手に入れることができる(ダルマヤ限定)ので

その心強い存在感に僕は頼ることにしました。

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荷物を黄色いカバンに詰めて、時は満ちたり。

いよいよ旅はスタートしました。

大阪を飛び出し、尼崎、西宮をすり抜け、

神戸を脱出する寸前で昼ごはんを食べました。

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立ち寄ったファミリーレスの店員さんは腰が低く

顔が劇団あばよに似てました。

この居心地の良さにおいて、ドリンクバーは外せません。

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「旅は始まったばかり」という思いが

僕の胸を この上なく高ぶらせました。

ほぼ「思いつき」で始まった ひとり旅。

道中も この「思いつき」に従い、

標識が示すままに姫路城へパトロール。

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城内に曲者(くせもの)は僕以外に居ませんでした。

ひたすら2号線を走り続けました。

走る。停止。走る。停止。走る。停止。走る。停止。

信号の連続に心折れかけたころに

バイパスというボーナスステージを迎えて

どんだけ気持ちをつなげたことか。

この旅で「バイパス」という言葉が大好きになりました。

気付けば この日の宿場町である岡山に到着。

予約してた岡山駅前のホテルを探すべく走る僕。

フタを開けると想像以上に栄えてた岡山駅。

「岡山駅なんて これぐらいの街並みでしょ?」って

イメージだけで決め付けてた僕は駅前から外れた郊外をグルグルして

なかなかの迷子になりました。

初日のホテルはカプセルホテル。

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晩ごはんは近所で居酒屋で ひとり酒。

残念酒場。

この店の残念ぶりは後日報告で。

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夜が明けた駅前は、仕事に向かうサラリー男やオフィス女だらけ。

これを眺めながらエムドナルドで僕は朝ごはん。

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ビーフが歯に詰まりました。

「旅の恥はかき捨て」という言葉を思い出し、

元気よくカウンターで店員さんに訊ねてみました。

「つまようじってありますか?」

店員さんがガサゴソしだしたので

「まさか!?」という期待が膨らみましたが

「これならあります・・・」と、差し出されたマドラー。

膨らんだ期待はマドラーで穴を開けられ しぼみました。

これも勉強。

エムドナルドから宿舎に戻ると、バイクの異変に気付く。

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鳥は僕のバイクシートを便器扱い。

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3発目を仕込まれる前に宿舎を発ちました。

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マサルから情報を仕入れた後楽園をパトロール。

隣接する岡山城。

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この旅で僕はカープ帽をかぶってたんですが

ここで初めてカープファンのおじさんが僕に絡んできました。

おじさん 「おたくはカープファンかのう?」

  僕   「いいえ。違います。」

会話終了。

川辺で桃太郎を発見。

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いやいや。

川で桃を すくい上げたのはババアやろが。

そこは自給自足せんでええねん。

このあと福山で訪ねたい得意先に向けて、

おみやげ屋さんで白桃ゼリーを購入。

店主のヒゲおじさんが勝司に興味津々でした。

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店主 「これは何ですか?」

 僕  「気のせいです」

すたこらさっさ。

福山寸前で昼ごはん。

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2日連続でファミリーレスでランチ。

食事を済ませた後に福山の得意先・青木さんの元へ。

完全無欠のプライベート、

突然の訪問であったにも関わらず

青木さんは笑顔で僕を迎えてくれました。

このあと訪れる尾道でのオススメラーメン店を教えてくれました。

この旅の「来てよかった」のひとつなひとときでした。

尾道の宿舎へ一直線。

この日はカプセルでなく個室ホテル。

しかもオーシャンビューときたもんだ。

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ここで僕の携帯電話が鳴りました。

軍団K・河野オーナーからの電話。

広島に来た理由のひとつは、オーナーに会うためでもありました。

大学を卒業後、母校(高校)の野球部でコーチを務めるオーナー。

電話によると、これから近くの球場で

夏の県予選のベンチメンバーから外れた3年生の

引退試合があるから来ませんかという内容。

球場の場所をホテルのフロントで確認後、バイクで走らせました。

行き着いた球場が これまた素敵な球場で

聞くとこによると、グランドのサイズや土は

あの甲子園と同じだそうで。

そんな球場で引退試合。粋(いき)やね。

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たまたま訪れて、初めて見る選手ばかりでしたが、

そのひとつひとつのプレーは

彼らがどんな3年間を送ってきたかを示すには充分で

心が熱くなりました。

中でも上間君には河野オーナーを介して何かメッセージしたい。

試合後、再びホテルに戻り待機してると

これまた再び河野オーナーから電話が。

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この日は河野オーナーと晩ごはんへ。

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軍団K・相談役のタカちゃんも同席。これまたひさしぶりやったねー。

尾道の魚の美味さときたら、そらもう。

何を話したかって、ここでは書けません。

どれも大切な話で、どれも平等に取り上げたい話ばかりなので。

ここにもまた、「来てよかった」がひとつ。

夜が明けると外は雨。

僕は気付きました。

ヘルメットをバイクに引っ掛けたままや。

すぐに駐輪場に向かい、ヘルメットを救助。

インナーを取り外して浴室で力の限り乾かしました。

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朝ごはんを食べに出掛けるにも

雨降りに丘の上のホテルからの下山はおっくう。

ホテルの自販機で朝ごはん。

気分はダイエット中のOLさん。

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前夜にオーナーがくれた手土産は

「ねぇさんに」と言われたので、つままず我慢。

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出発前にホテルの隣の尾道城を記念に。

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この旅で城を3つも回りましたが

僕は城好きキャラを唱えたことはありません。

でも城を見るとテンションが上がることに気付きました。

これって城が好きってことかな。

「これが恋?」みたいな中学生の心境。

青木さんに教わった尾道ラーメン屋さんは朝11時に開店。

少し早く到着しすぎたので近所の喫茶でコーヒー休憩しました。

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すでにお気づきでしょうが

この旅の撮影は常に勝司がフレームイン。

この喫茶にて僕が勝司をカバンから取り出して

携帯電話のカメラでシャッター音を鳴らしたら

これに気付いた店内のオバサマダム(4、5人)に

「なんじゃ?それなんじゃ?」って絡まれました。

「妹の形見です」って嘘をついて へらず口を封鎖しました。

やがてラーメン屋さんが開店。

聞きしに勝る醤油ベースの美味ラーメンでした。

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バイクは呉に向かいました。

大和へ入艦。

映画を見なければ来なかった場所。

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回天に乗り込む志願兵の肉声に感じたこと。

母国のために命を捧げる潔さ。

残された兄弟に親孝行を託す思いやり。

「恐れ」や「不安」の押し殺しなのか受け入れなのか。

それとも これを越える強靭な精神や思想か。

呉を後にして広島市内へ。

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この日もひとり晩ごはん。

おのぼりさんらしく お好み村へ お好み焼きを食べに。

店名に惹かれて「将ちゃん」へ。

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夜が明けて4日目。

この日も朝エムド。

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やはりこの街のエムドにも つまようじはありませんでした。

広島三昧の観光地巡りの1日でした。

バイクを宿舎に置いて路面電車に乗り込みました。

レトロな車両をイメージしてたのに

期待を大破させるような現代っ子なデザイン列車。

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注釈ですがレトロなやつも半分くらい走ってました。

僕が乗った路線はノンレトロでした。

広電最果ての地、宮島口で降車して船乗り場へ。

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船に乗り込みました。

ここまで電車で270円。

ここから船で170円。

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バイク置き去りを選択した自分を賞賛。

船内は想像以上に多かった外国人観光客の数。

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同じ船に乗りながらにして僕は

頭上のチョンマゲを揺らしながら「黒船来航や!」って

リアDゾン以来の衝撃を受けました。

船が辿り着いた先は奈良県。

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ダッシュで広島に戻り、旅を軌道修正。

ついに この目でとらえた安芸の宮島。

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厳島神社を参拝しました。

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大和の映画のワンシーンを思い出し、

この旅の安全を期して お守りを買いました。

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宮島は僕好みな街並み。

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天気もよかったので島内をパトロール。

変な生き物を発見。

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職務質問のみの寛容なる処分で済ませました。

昼ごはんはカキ丼。

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「今が旬やなかったら、旬のカキって どんだけ美味いねん!」

って言いたくなるような今回のカキ丼。

しゃーも、しゃーも、しゃもじー。

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食後は海沿いでお茶を飲みながら たそがれました。

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宮島から元来たルートで再び広島市内へ。

ようやく足を踏み入れた この場所。

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僕は小学生のころから戦争が怖くて

「もし爆弾が落ちたら どうしよう」

「もし徴兵されたら どうしよう」って

夜寝るときに布団の中で考え出すと、

いつまで経っても寝ることができませんでした。

怖がるぐらいなら目をそむけることもできましたが、

戦争に関する歴史は人一倍興味を持ってて、

何か知識を得るたびに いつも布団の中で怯えてました。

僕が今、悲しいと感じることは

多くの亡くなった犠牲者、今もなお苦しむ犠牲者を生んだ

原爆投下という悲惨な現実に対する思いがひとつ。

でもその一方で、この紛れもない現実に対して

まだ、どこか別世界の話と感じてしまうというか、

現実の出来事としてイメージしきれてない自分がいることに悲観します。

もしこの現実が風化され、空想化され、別次元の出来事にされたとき

人類は再び同じ過ちを犯す可能性を秘めてるわけで。

そうでなくとも今現在、世界のどこかで核爆弾を研究する人間がいるわけで。

人を怒らせたり悲しませたりして何が楽しいねん。

そんなもんやめて、おもろいことしてみんなで笑った方がええやないか。

長い時間、史料館を回りながら「喉が渇いた」って

簡単にくたびれた自分が本当にいやでした。

このあとのフルーツ牛乳を一滴ずつ飲みました。

目の前で、1本のポカリスエットをふたりで分け合って飲んでた

老夫婦に少し癒やされました。

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目の前の広島市民球場で心を鎮めました。

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心身ともに鉄人たれ。

僕の永遠の課題。

地下街に潜り込んだらカープマシーンを発見しました。

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ホームプレート付近に落ちたコンタクトレンズを探す機械らしい。

気付けば夕方。

この日は広島市内に住むガッツとホルモンを食べに。

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ここでも色んなことを話しました。

思えばガッツと1対1で飲みに行ったことがなくて。

いつも林さんなりさっちゃんなり

誰かを交えて飲むばっかりで。

翌朝のメールでガッツがくれた

「楽しかったですけど、

 どちらかというと嬉しかったです」って言葉が

僕もまさにその通りで、実に的を捉えた表現。

ホルモンのあと、ガッツの「オススメがあるんですよ!」の言葉を受けて

シメで寄ったお好み焼き屋さん。

店名が「五エ門」。

ガッツの名字は「石川」。

突っ込むん忘れたー。

翌朝。

出発の日は雷様の配慮か、

僕の涙を紛らわすための大雨。

とりあえずサブウェイで朝ごはんを食べながら

旅を総括しました。

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荷物をまとめて、カッパを着込んで、

心折れるまで2号線をひたすら走りました。

福山で妥協。

高速ハイウェイ道路へ進路変更。

3時のおやつはカツカレー。

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朝の11時ぐらいに広島を出て

2号線と高速道路を交えて、

大阪には夜7時ぐらいに到着しました。

家に着いてから休む間もなく

洗濯とか電話とかメールとか野球準備にフル回転。

旅の目的は「家がイチバンええわ~」って感じるためと

耳にしたことがありますが、僕には適用されず。

とにかく無事で何より。

僕の好きな格闘家が言いました。

「人として成長するために 3つ大切なことがあります。

 ひとつ。人の話を聞くこと。

 ひとつ。本を読むこと。

 ひとつ。旅をすること。」

この言葉に偽りはありませんでした。

もっと人の話を聞こう。

もっと本を読もう。

そう思いました。

何も才能のない僕に神様が与えてくれたのは

数々の素晴らしい人々との出会い。

この旅で僕は更に痛感しました。

青木さん、河野、タカちゃん、ガッツには

本当にお世話になりました。

本当にありがとうございました。

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遠くでも近くでも、

連泊でも日帰りでもいい。

もっと旅をしよう。

   JUNIOR
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プロフィール
HN:
JUNIOR
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1980/08/07
職業:
草野球選手
趣味:
趣味さがし
自己紹介:
           好きな食べ物は米とライス。
           好きな飲み物は水とカレー。
            人と話すと元気が出ます。
          得意な球技は内野ノックです。
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