社業を済ませた僕は
予定どおり、らくだハウスへ。
いつも僕のベスパのエンジン音が近づくと、
ハウスから ちびっこたちは溢れ出すように飛び出てきます。
おもちゃとクリスマスカードだけ渡して
すぐにおいとまするつもりでしたが、
子供たちにせびられて お決まりの手品を2、3発だけ披露。
ブリッジで見せる おさくんダンスは なぜかいつもスベります。
「次回は餅つき大会のときやね」と子供たちに言い残し、
僕は「サンタ狩り」の集合場所に向かいました。
街中で見かけたサンタクロースに
惜しげもなくカンチョーをメリークリスマる自己満足行事。
それが僕らの「サンタ狩り」。
ルーツは稲中の死ね死ね団が発端という説と、
高度経済成長の最中(さなか)に
ヒマを持て余した島根県の山賊たちが始めたという説があります。
我々ベニトカゲ団の集合場所のメッカであるカルピス公園には
すでに数人の団員が待ち構えていました。
ベニ!
トカーゲ!
点呼を済ませて今回のルート説明を行ないました。
メンバーの中に見覚えのない学ラン男子を見つけました。
名はツカサと言う。
どうやらこのハナクソブログの愛読書らしく
今回のサンタ狩りにどうしても参加したかったとのこと。
ふとツカサの手元に目をやると
人差し指だけが異様に太い。
なんや?その人差し指は?
僕が訊ねると
「この日のために人差し指立て伏せを毎日200回しました」と
ツカサは照れくさそうに答えました。
「ジュニア!連れてってやれよう!
こんな気合いの入ったヤング、最近はいないぜぇ~。
おれがヤングのころはよう、クリスマスとなれば
おれのトナカイがよう、そら~もう・・・・」
すでに酒にまみれたシズルさん(ベニトカゲ団最年長)が言うもんですから
ツカサも初参戦することに。
「ええか!くれぐれもサンタだけやぞ!
毎年言うてるけど、くれぐれもピザ屋の配達員をメリ間違うなよ!」
いくつかの注意事項を確認後、それぞれの持ち場へ。
僕は今年、近畿の奈良方面を担当しました。
気付けば明け方5時までサンタを追いかけました。
今年は7名のサンタをクロースしました。
再びカルピス公園に戻ると、泣きじゃくるツカサが居ました。
どないしたんや?
どうやら鍛え上げた人差し指で序盤に突き指をしてしまい、
それでも慣れない中指や薬指でカンチョーを続け、
最後の最後は小指だけでメリーした闘争心を仲間たちが誉(ほ)め称(たた)え、
ツカサは これに感極まってしまったそうです。
聞けば僕が3年前に記録した
最多タイとなる11サンタをクロースしたと語る。
初年度でこの天文学的数字をハジき出すとは
末恐ろしい団員が現われたものです。
帰宅した僕は夜明けの焼酎を傾けながら
自分の進退について、今一度見つめ直しました。
そして問う。
果たして、あといくつ朝を迎えれば
正月はやってくるんだろう。
7つやろ。
数えたらわかるやん。
JUNIOR
予定どおり、らくだハウスへ。
いつも僕のベスパのエンジン音が近づくと、
ハウスから ちびっこたちは溢れ出すように飛び出てきます。
おもちゃとクリスマスカードだけ渡して
すぐにおいとまするつもりでしたが、
子供たちにせびられて お決まりの手品を2、3発だけ披露。
ブリッジで見せる おさくんダンスは なぜかいつもスベります。
「次回は餅つき大会のときやね」と子供たちに言い残し、
僕は「サンタ狩り」の集合場所に向かいました。
街中で見かけたサンタクロースに
惜しげもなくカンチョーをメリークリスマる自己満足行事。
それが僕らの「サンタ狩り」。
ルーツは稲中の死ね死ね団が発端という説と、
高度経済成長の最中(さなか)に
ヒマを持て余した島根県の山賊たちが始めたという説があります。
我々ベニトカゲ団の集合場所のメッカであるカルピス公園には
すでに数人の団員が待ち構えていました。
ベニ!
トカーゲ!
点呼を済ませて今回のルート説明を行ないました。
メンバーの中に見覚えのない学ラン男子を見つけました。
名はツカサと言う。
どうやらこのハナクソブログの愛読書らしく
今回のサンタ狩りにどうしても参加したかったとのこと。
ふとツカサの手元に目をやると
人差し指だけが異様に太い。
なんや?その人差し指は?
僕が訊ねると
「この日のために人差し指立て伏せを毎日200回しました」と
ツカサは照れくさそうに答えました。
「ジュニア!連れてってやれよう!
こんな気合いの入ったヤング、最近はいないぜぇ~。
おれがヤングのころはよう、クリスマスとなれば
おれのトナカイがよう、そら~もう・・・・」
すでに酒にまみれたシズルさん(ベニトカゲ団最年長)が言うもんですから
ツカサも初参戦することに。
「ええか!くれぐれもサンタだけやぞ!
毎年言うてるけど、くれぐれもピザ屋の配達員をメリ間違うなよ!」
いくつかの注意事項を確認後、それぞれの持ち場へ。
僕は今年、近畿の奈良方面を担当しました。
気付けば明け方5時までサンタを追いかけました。
今年は7名のサンタをクロースしました。
再びカルピス公園に戻ると、泣きじゃくるツカサが居ました。
どないしたんや?
どうやら鍛え上げた人差し指で序盤に突き指をしてしまい、
それでも慣れない中指や薬指でカンチョーを続け、
最後の最後は小指だけでメリーした闘争心を仲間たちが誉(ほ)め称(たた)え、
ツカサは これに感極まってしまったそうです。
聞けば僕が3年前に記録した
最多タイとなる11サンタをクロースしたと語る。
初年度でこの天文学的数字をハジき出すとは
末恐ろしい団員が現われたものです。
帰宅した僕は夜明けの焼酎を傾けながら
自分の進退について、今一度見つめ直しました。
そして問う。
果たして、あといくつ朝を迎えれば
正月はやってくるんだろう。
7つやろ。
数えたらわかるやん。
JUNIOR
PR
リンク
プロフィール
HN:
JUNIOR
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1980/08/07
職業:
草野球選手
趣味:
趣味さがし
自己紹介:
好きな食べ物は米とライス。
好きな飲み物は水とカレー。
人と話すと元気が出ます。
得意な球技は内野ノックです。
好きな飲み物は水とカレー。
人と話すと元気が出ます。
得意な球技は内野ノックです。
アーカイブ